貴方とは、もう御免。

キーンコーンカーンコーン


ガラッ
保健室で入学式を終え、
橋本が私の荷物を持ち訪れたと思ったら後ろから

「ちょっとあんた!何してんの?!あたし、すっごく恥ずかしくて息止まりそうになったんだけど。どこまであたしに恥をかかせればいいんだかこの子は。こんな事なら入学式なんて来るんじゃなかったわ!」

とヒステリックな声が飛んでくる。


あ、お母さんだ。懐かしいな。
わたしの結婚式に呼んで以来会ってなかったや。


「まぁまぁまぁ、お母さん、落ち着いて下さい!ほら、うちの学校は偏差値高めでしょう?きっと受験で相当なストレスがかかった筈ですから、たまにね、あるんですよ。こういう事も!」

橋本が必死で母をなだめる。

そう、元々頭が良くなかった私はこの高校に入るために必死で勉強をしたんだ。

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