貴方とは、もう御免。
「……。古関。お前今日まで相当なプレッシャーがかかってたんだな。たまにお前みたいな奴いるよ。大丈夫だ。安心しろ。」
橋本に古関と呼ばれ、自分の旧姓を久々に思い出す。
「古関、お前なぁ、ここからまた沢山勉強してお前が言うタイムスリップでもできるような道具をお前が発明でもすればいいだろ!」
橋本が必死に場を収めようとおちゃらけて言う。
タイムスリップ……
全然現実的じゃなくて頭にもなかったけど、
そうだ。タイムスリップだ。
莉緒の結婚式であんなにも眩しい光に包まれて
気づいたらこうなってたんだ。
こんなにリアルで長い夢なんておかしい。
ましてや、まだ頬がヒリヒリと痛む。
どうしよう。
私本当にタイムスリップしてしまったのかもしれない。