貴方とは、もう御免。
3人での最後の家族団欒の時が終わったあと
私は片付けをしながら夫に尋ねた。

「莉緒、あんな事言ってたけどもし戻れるなら、もう一度、私と結婚したいと思う?」

「…………。するわけねーだろ。」

いや、そうですよね。私もです。
むしろこっちから願い下げ。

もし時を巻き戻せるのであれば
出会いすら回避してやる。

あれ、そもそもきっかけは何だったんだっけ……
高校の同級生からなのは覚えてるけど
仲良くなったきっかけが思い出せない。
そんなのとっくに忘れちゃったな。
いや……思い出したくもないけど……。

もういいや。明日に備えてもう寝よう。
明日は娘の晴れ舞台。
とっても楽しみな日。恐らく人生で一番感動の日。

そして……
私の第二の人生がスタートする時だ……

ここまでよく耐えてきたな私。
まぁ、あっちもか。

色々あったな。
結果的に可愛い子供を授かれた事は幸せだったな。

明日で全て終わりだ。
娘の幸せと共に、
私も絶対に残りの人生幸せになってやる。_____


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