【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
第3話
――ラインヴァルトさまを、信じる。彼の気持ちを、信じる。
そう決めてから、少しの時間が経って。私の心には少しずつだけれど、余裕ができ始めていた。
それはきっと、いいや、間違いなく。ラインヴァルトさまが、私に愛を与えてくださるからだろう。
毎日のように「好き」って言ってくださって、笑顔を見せてくださる。私は、それだけでとても幸せだった。
かといって、それだけで満足しているわけにはいかない。
私は、周囲からラインヴァルトさまに相応しいと、認められなくちゃならない。
(……頑張らなくちゃ)
自分自身にそう言い聞かせて、私は目の前に立つコルネリアさまを見据えた。
彼女の目に、私が映っている。ただその場で立ち尽くし、コルネリアさまを見据える私の姿が。
「……あなた、まだここに居座っているのね」
しばらくして、コルネリアさまは私にそう声をかけてこられた。
その言葉に宿る感情は、なんなのだろうか。純粋な嫌悪感とか、憎悪とか。恋敵に向ける感情とは、少し違うような気もする。優越感に浸っているのとも、違うような気がする。
焦りとか、焦燥感とか。そういう類の感情なのかもしれない。
そう決めてから、少しの時間が経って。私の心には少しずつだけれど、余裕ができ始めていた。
それはきっと、いいや、間違いなく。ラインヴァルトさまが、私に愛を与えてくださるからだろう。
毎日のように「好き」って言ってくださって、笑顔を見せてくださる。私は、それだけでとても幸せだった。
かといって、それだけで満足しているわけにはいかない。
私は、周囲からラインヴァルトさまに相応しいと、認められなくちゃならない。
(……頑張らなくちゃ)
自分自身にそう言い聞かせて、私は目の前に立つコルネリアさまを見据えた。
彼女の目に、私が映っている。ただその場で立ち尽くし、コルネリアさまを見据える私の姿が。
「……あなた、まだここに居座っているのね」
しばらくして、コルネリアさまは私にそう声をかけてこられた。
その言葉に宿る感情は、なんなのだろうか。純粋な嫌悪感とか、憎悪とか。恋敵に向ける感情とは、少し違うような気もする。優越感に浸っているのとも、違うような気がする。
焦りとか、焦燥感とか。そういう類の感情なのかもしれない。