せんせい あのね、 *ココロもカラダも編*








「せんせいっ、せ…んせっ」






馬鹿みたいに先生を呼ぶ。






「咲、こんなときくらい、

 名前で、呼べ…っ」






苦しそうに眉を歪ませながら、先生は言った。







「し、晋…、さんっ…」







小さく消え入りそうな声で名前を呼んだ私に、先生は優しく笑いかけた。









< 123 / 158 >

この作品をシェア

pagetop