せんせい あのね、 *ココロもカラダも編*
先生の顔がだんだん近づいてきて、私は恥ずかしくなって、かたく目を瞑った。
しかし、先生は私の額にキスを落とすと、ぎゅっと抱きしめてきた。
抱きしめながら、低い声で私の耳元で囁いた。
「ばーか、冗談だよ。
昨日、無理させたのに
朝っぱらからするかよ。
なに?
それとも期待しちゃった?」
「…っ、き、期待なんか…」
「これで咲は全部
俺のもんだな。
咲…、愛してるよ。
咲は?」
先生が意地悪な顔つきから急に、優しい顔つきに変わり、大きな手が私の髪を撫でる。
答えなんて、決まってる
先生だってわかってるんでしょう?
でも、言葉に出して伝えさせたいんでしょう?
「私も…、愛しています」