せんせい あのね、 *ココロもカラダも編*
第3章
ハーブティー
*
降り積もった雪は
あたたかくなったら
溶けてきえて
なくなってしまうことだろう
だけど
人間の記憶はちがう
どんなに
今の記憶が降り積もっても
過去の記憶は
溶けてきえたりなどしない
それは
嬉しくて、でも
すこし
くるしい
できないとわかっていても
どうして過去の先生まで
自分だけのものに
したいって
思ってしまうのだろう
*