せんせい あのね、 *ココロもカラダも編*
先生は写真を躊躇うことなくゴミ箱に落とすと、私の方に大股に近づいてきた。
「わるいっ!
あれ、お前の言う通り
高校ん時の彼女だ。
でも、別に大切に
とっておいた
訳じゃないから。
たぶん、なんかの拍子に
はさまってたんだと思う。
…不安に、
させるようなことして
わるい…」
申し訳なさそうに言う、先生の顔を見たら、なんだか先生に触れたくなった。
頬に、手を伸ばす。
はじめて自分からキスをした。
「…せんせい、すき」
そうして、もう1度先生の唇に触れる。