せんせい あのね、 *ココロもカラダも編*







部屋にチャイムの音が鳴り響き、彼女が来たことを知らせた。




玄関にむかい、ドアを開く。



学校帰りだったんだろう、制服を着た彼女が立っていた。





部屋に入らせ、自分の隣に座らせた。




咲の方を見て、話し出すのを待っていると、少し身体を震わせ、口を開いた。







「…し、嫉妬してたんですっ!
 過去の先生の記憶に…っ。

 卒業アルバムの中に
 先生の高校の時の彼女の
 写真が入っていて、


 ヤキモチ…やいてた…の」






ごめんなさい、と彼女は俺を今にも泣き出しそうな顔つきで、見てきた。








< 90 / 158 >

この作品をシェア

pagetop