イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
怜央と同じ艶やかな栗色のサラサラロングヘアに、目もくっきりと大きくて。筋の通った鼻と、桜色の柔らかそうな唇。
初めてこんな間近で見た怜央の妹は、めちゃめちゃ可愛い美少女だった。
「でも、ほんと助かったから。ありがとう」
「いえ。わたしはお礼を言われるようなことは何も……」
「ねぇ。助けてくれたお礼に……キスしてあげよっか?」
ちょっとからかってみたくなった俺は、怜央の妹の耳元で囁くように言ってみた。
すると、彼女の頬がリンゴのように赤く染まる。
やば……この反応、めっちゃ可愛い。
「せ、先輩。キ、キスって何を言って……」
すると動揺したのか彼女の持っていたホースが俺のほうへと向き、誤って噴射された水が俺に勢いよくかかった。