イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
「は!?」
俺の告白に、怜央が目を丸くする。
「近いうちに、告白しようと思ってる」
「……慧が依茉のことを好きって、冗談だろ?」
薄ら笑いを浮かべる怜央に、俺は首を横に振る。
「えっ。まさかお前、本気なのか?」
「ああ」
怜央の顔つきが、一気に険しいものになる。
「……そんなの、ダメだ。授業をサボって留年した上に、女を取っかえ引っ変えして。そんな奴に、大事な妹は渡せない」
……やっぱり。そうだよな。
俺も怜央の立場だったら、きっと同じことを言うに違いない。