イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
◇みんなでカラオケ
入学式とホームルームが終わって、放課後。
スクールバッグを肩にかけたわたしの元に、杏奈と真織がやって来た。
「ねぇ、依茉ちゃん。今日ってこのあと、ヒマ?」
「うん。今日は特に何も予定ないけど……」
「だったらさ、これからまおりんと3人でカラオケ行かない?」
カラオケか……。そういえば、しばらく行ってなかったな。
「今日は入学式だったから、まおりんもまだ部活ないみたいだし」
中学時代バレー部だった真織は、高校でも引き続きバレー部に入ると言っていた。
「今日は放課後に3人揃って遊べる貴重な日だから、どうかな?」
「そうだね。行きたい!」
久しぶりに友達と歌って、失恋とか今までのことを色々と発散したい。
「それじゃあ、今から駅前のカラオケに……」
「あれ? もしかして、キミたちもこれからカラオケ行くの?」