α様は毒甘な恋がしたい


 「ほんとに久しぶりだな、戒璃」

 「ルキ、何をしに地球に来たの?」

 「フッ、 大人っぽく成長したじゃないか」

 「俺はもう高3だからね」

 「戒璃のことじゃない」

 「ん?」

 「前に見た時は、顔面の主張は幼さの方が強かったのにな」

 「おさなさ?」

 「でも今は違う。色気の方が勝ってる」

 「それって……」

 「相変わらず、シャボン玉が似合う子だ」


 フンと鼻で笑いながら、獲物を狙うような目を公園の隅に向けるルキ。

 
 まさか……


 俺の顔面から、一気に血の気がサーーー。

 恐怖で心臓が凍りつきそうになり、俺は動揺を声に溶かした。


 「なんでルキが……美心のことを……」
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