α様は毒甘な恋がしたい



 待ちに待った、復讐の機会。

 今すぐ、8年ぶりに俺が生まれた村に降り立ってやる!


 村人全員の命の火を消し。

 両親を地獄に突き落とし。

 地球を木っ端みじんにして、俺が一から新たな星を作る。

 破壊神としての使命を、全うしてみせる!!




 恨みの感情に支配されていた俺。

 復讐できる喜びで気が狂いそうになりながら、瞬間移動。

 日本のある場所に降り立った。



 えっと……ここは?

 生まれ育った村に着くよう、瞬間移動したはず。

 なぜシャボン玉が飛び交う、見知らぬ公園に俺はいるんだ?



 この時の俺は困惑状態。

 脳をフル稼働させながら、首をかしげたけれど……

 18歳になった今なら、あの公園に導かれた理由がわかる。



 【美心と極甘な恋沼にひたるため】


 運命の番であるお互いのフェロモンが、引き寄せ合ったんだね。



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