腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
「ぶーちゃん、活動再開しないか? そりゃぶーちゃんも凄く辛かったとは思うけど、メンバーも無収入はキツイと思うし、ぶーちゃんには俺がいる」
「………東郷」
「今回はぶーちゃんから刑事告訴したいって依頼だったから、依頼として対応したけど。相談くらいいつでも乗れるから。SNSに頼れる弁護士がいるって、ついでに宣伝しといてよ」
「……いつでも相談していいの?」
「俺とぶーちゃんの仲だしな。相談くらいいつでも聞いてやるし、また飯でも食いに行こうぜ」
「……っ、東郷。あ、それと……」
ぶーちゃんは鞄の中から何かを取り出して俺に渡してくれた。ぶーちゃんが来月出す写真集だった。
「ぶーちゃん、これって」
「うん。見本誌。ほら、東郷法律事務所にいた、あの男の子に……」
「ああ、真島か」
ぶーちゃんは真島の名前を聞くと、おもて表紙に真島の名前を書いている。見てみるとぶーちゃんのサインとコメント付きだった。
なにそれ、俺もほしい。