腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー

9.新たな仲間戻りたい居場所

■■■



　暖は無事に尚人とぶーちゃんから保証人の印を貰えたようで嬉しそうにして帰ってきた。


　暖と話し合い、婚姻届けはお互いのタイミングで出そうということになった。


　それからというものの、花火の日程を確認しては「この日までにぶーちゃんの件終わらせなきゃいけないから」と、また仕事で事務所に籠る日が増えてしまった。


　あれからというものの、二人の時間なんてまるでない。


　けれど、花火までに終わらせると意気込んでいる暖は、きっと花火の日を楽しみにしてくれていることに違いない。


　私もいつも通り、暖の事務所で働きながら過ごしていると、新しくパラリーガルとして働く女性の磯部さんがやってきた。結婚しているらしいが、化粧が派手で気が強そう。雰囲気的にも仕事が早そうな気がする。


　BUSAの熱狂的なファンの磯辺さん。


　暖もぶーちゃんが好きだという事を知ると、前のめりになってぶーちゃんの話をし出した。真島くんとはまた違うタイプのぶーちゃんのファンのようだ。