腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 フロントで受付を済ませ、横のエレベーターで部屋へ上がれるらしい。エレベーター内にも光り輝くシャンデリアが内装されており、一面外が見える仕様となっていて、ラグジュアリーな景色を楽しむことができる。


 二階はホテルのラウンジとなっていて、椅子やテーブルなどが数多くあり、くつろげるスペースとなっていた。


 通路は至るところに煌びやかなオブジェやアート作品が幾つも飾ってあり、内装は開放的な空間になっているために、とても落ち着ける、癒しの空間だ。


 二階から客室に続くエレベーターがあり、エレベーターの中へ入ると形が違うシャンデリアが吊り下げられてる。


「すごい……」


 思わず声に出すと、暖も「すげぇよな。俺も初めて来たわ」と辺りを見渡していた。


「ーーあ、でも、俺の知り合いにここのホテルの一室を貸し切ってるヤツもいるんだぞ」

「ホテルの一室って……」

「俺達が泊まる最上階のスイートルーム。ベリが丘総合病院の脳外科医の羽倉先生って人。やっぱ弁護士と医者じゃ収入は比べものにならないよなー」


 ベリが丘総合病院の羽倉先生なら私も知っている。


 確か海外帰りの凄腕のドクターとして以前テレビに出ていて、難しい手術をいくつも成功してきたと言われていた。


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