腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
「……そんなに収入に差があるの?」
暖も稼いでいると思うのに、そんなに差があるのか不思議になり問いかける。そしたら暖は「ククッ」と笑いを吐き出した。
「いや、羽倉先生はすげぇよ。俺なんてまだ、全然。だからぶーちゃんに俺の事務所に頼んだってSNSで宣伝してってお願いしたところ。あの先生のレベルまでいくと見る景色違うだろうよ」
「そうなんだ……でも、暖もすごいよ! 尊敬する!」
「ハハッ。ありがとうな」
暖の身内ネタで盛り上がっていると、最上階のスイートルームへと到着した。ゴールドのカードキーをかざし、部屋を開ける。
入って早々、広々としたダイニングとリビングが視界に入ってきた。
中の壁紙は白色で統一されていて、清潔感が漂っている。お部屋の天井からもシャンデリアが吊るされていて、床は一面大理石で覆われていた。