腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 部屋は一面ガラス窓になっており、上階からの景色がよく見える。今日の花火はとても良く見えそうだ。


「和歌、花火が始まるまでここのスパとエステ予約してるから受けようぜ」


 暖は「ほら、部屋から出た出たー」と私の背中を押した。


「えっ!? スパとエステって、あの、高級スパとエステ!? とっても気持ちいいって口コミがすごいの! 人生で一回は受けてみたかったの!」


 興奮が収まらない私に、暖は「和歌が喜ぶかなって思って予約した」と嬉しい言葉をくれた。


「男女は別室だから一緒には、いられねぇなー、残念」


 下心丸出しな暖に呆れながらも、こんな豪華なプレゼントを用意してくれたことに感謝しかない。




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