腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 何か、盛大な勘違いをしていそうな真島くんの目を覚まさせる。


 「ねぇ、暖!」と、暖に同意を求めるも、暖は眉間に皺を寄せ、私を見ていた。

 暖はそんなつもりで言ったんじゃない。

 学生時代の間だけだけど、長年口喧嘩して過ごしてきたから分かる。


「……はあ、そうかよ。まあ、それはそれとして、いつから尚人とその女はそういう関係なの」


 暖はテーブルに置かれているカップを手に取り、口をつけながら質問をした。


「分からない。知ったのは今日だから。家に帰ったら体を重ねてて……その光景は見てはないんだけど、寝室から声が聞こえてきて……」


 また、あの時の尚人の声が頭を過った。


「気持ちよかったんだって。体を重ねるの、凄く相性良いって言ってた」


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