冷酷な御曹司は虐げられた元令嬢に純愛を乞う
「触れても…許されるのか?」
「もちろんです。…だって、私の旦那様ですから…。」
恥ずかしそうに俯きながら、そう言って抱きついてくる莉子が、どうしようもなく愛しくて、もっと深く繋がりたいと、司もぎゅっと抱きしめる。
「…出会った頃から、ずっと莉子だけを愛している。」
司からの告白を聞くまでは…。
莉子は、愛のない政略結婚だと思っていた…。
ただの同情でしかないと、きっと捨て猫を拾うくらいの気持ちなのだと。
「もう、遠慮はしない。」
そう言って司は莉子を抱き上げ歩き出す。
寝室に連れて来られて、ベッドに運ばれるのかと思い緊張する莉子を、バスルームへと連れて行ってくれる。
「一緒に入るか?」
司に言われて思わず、
「む、無理です!」
と、ドアの外に追い出してしまう。
どうしよう…怒らせたかも…と、心配になる莉子の心とは裏腹に、ドアの向こうから司の笑い声が聞こえてくる。
莉子は素早くワンピースを脱ぎ、手早くシャワーを浴びながら、冷静にならなければと思うのに、高鳴る胸はどうする事も出来ず…。
そそくさと心を無にして身体を綺麗に洗い上げる。
いつの間にか差し入れられていた寝巻きの浴衣に着替えて、髪を乾かし、歯を磨き、身なりを整える。
時間が経つにつれ少し冷静になった頭で、このまま寝ててくれていたらいいのにな、と怖気付いた心でそっとドアの外を覗く。
すると、手を引っ張られてそのままベッドへ座らされる。
他の部屋でシャワーを浴びてきたのか、いつの間にか浴衣姿になった司が、莉子の長い髪を撫ぜまだ半乾きだと言って、丁寧に手拭いで拭いてくれる。
その手がそっと頬に触れ、優しい口付けが降り注ぎ、
莉子は夢の中にいるようなふわふわした感覚になって行く。
「なるべく…痛い思いをさせたくない。」
そう言って気遣いながら、司に優しく身体中を愛撫される。
莉子は息絶え絶えにされるがままに翻弄されて、勝手に身体がビクビクと反応し蜜が溢れ出す。
初めての行為は無我夢中で、怖いとか、痛いとか、そんな感情は置き去りに、ただただ、嬉しくて。
お互い抱き合い一つになった時には、嬉しさのあまり涙が流れ出す。
「痛いのか⁉︎」
司が莉子の涙に驚き離れようとするから、ぎゅっと抱きしめて、
「…これは…嬉し涙です。」
と莉子は微笑みを浮かべる。
しばらく2人そのまま、幸せを噛み締め合い抱きしめ合う。
どちらとも分からぬ心臓の音が早鐘のように鳴っている。その音までも心地良く、お互いの体温の温かさに、ずっとこのまま溶け込んでしまえたらと思うほど、莉子は幸せでいっぱいだった。
さすがに我慢の限界になった司が、息を荒げて苦しそうにしてくるので、
「…大丈夫、ですか?」
と、心配になりその額に流れる汗に手を伸ばす。
「人が必死で堪えているのに…ここで煽るな。」
と、咎められ、口付けをされ、
「…動いても、いいか?」
と懇願される。
こくんと頷く合図と共に動き出す司に合わせて、大きな波が押し寄せる。
「あっ…あっ…。」
莉子は漏れ出る声を止める事も出来ず、必死に大きな背中にしがみ付く。
星が降り注ぐかのような光景を見たかと思うと、頭の中が真っ白になる。
「もちろんです。…だって、私の旦那様ですから…。」
恥ずかしそうに俯きながら、そう言って抱きついてくる莉子が、どうしようもなく愛しくて、もっと深く繋がりたいと、司もぎゅっと抱きしめる。
「…出会った頃から、ずっと莉子だけを愛している。」
司からの告白を聞くまでは…。
莉子は、愛のない政略結婚だと思っていた…。
ただの同情でしかないと、きっと捨て猫を拾うくらいの気持ちなのだと。
「もう、遠慮はしない。」
そう言って司は莉子を抱き上げ歩き出す。
寝室に連れて来られて、ベッドに運ばれるのかと思い緊張する莉子を、バスルームへと連れて行ってくれる。
「一緒に入るか?」
司に言われて思わず、
「む、無理です!」
と、ドアの外に追い出してしまう。
どうしよう…怒らせたかも…と、心配になる莉子の心とは裏腹に、ドアの向こうから司の笑い声が聞こえてくる。
莉子は素早くワンピースを脱ぎ、手早くシャワーを浴びながら、冷静にならなければと思うのに、高鳴る胸はどうする事も出来ず…。
そそくさと心を無にして身体を綺麗に洗い上げる。
いつの間にか差し入れられていた寝巻きの浴衣に着替えて、髪を乾かし、歯を磨き、身なりを整える。
時間が経つにつれ少し冷静になった頭で、このまま寝ててくれていたらいいのにな、と怖気付いた心でそっとドアの外を覗く。
すると、手を引っ張られてそのままベッドへ座らされる。
他の部屋でシャワーを浴びてきたのか、いつの間にか浴衣姿になった司が、莉子の長い髪を撫ぜまだ半乾きだと言って、丁寧に手拭いで拭いてくれる。
その手がそっと頬に触れ、優しい口付けが降り注ぎ、
莉子は夢の中にいるようなふわふわした感覚になって行く。
「なるべく…痛い思いをさせたくない。」
そう言って気遣いながら、司に優しく身体中を愛撫される。
莉子は息絶え絶えにされるがままに翻弄されて、勝手に身体がビクビクと反応し蜜が溢れ出す。
初めての行為は無我夢中で、怖いとか、痛いとか、そんな感情は置き去りに、ただただ、嬉しくて。
お互い抱き合い一つになった時には、嬉しさのあまり涙が流れ出す。
「痛いのか⁉︎」
司が莉子の涙に驚き離れようとするから、ぎゅっと抱きしめて、
「…これは…嬉し涙です。」
と莉子は微笑みを浮かべる。
しばらく2人そのまま、幸せを噛み締め合い抱きしめ合う。
どちらとも分からぬ心臓の音が早鐘のように鳴っている。その音までも心地良く、お互いの体温の温かさに、ずっとこのまま溶け込んでしまえたらと思うほど、莉子は幸せでいっぱいだった。
さすがに我慢の限界になった司が、息を荒げて苦しそうにしてくるので、
「…大丈夫、ですか?」
と、心配になりその額に流れる汗に手を伸ばす。
「人が必死で堪えているのに…ここで煽るな。」
と、咎められ、口付けをされ、
「…動いても、いいか?」
と懇願される。
こくんと頷く合図と共に動き出す司に合わせて、大きな波が押し寄せる。
「あっ…あっ…。」
莉子は漏れ出る声を止める事も出来ず、必死に大きな背中にしがみ付く。
星が降り注ぐかのような光景を見たかと思うと、頭の中が真っ白になる。