クールな弟、実は最強で最恐の隠れシスコンでした〜ちなみに私は自他ともに認めるブラコンです〜
君は妖精(駿side)
——妖精みたいだ、と思った
あの日。妖精——美奈ちゃんと出会った日
僕は疲れきっていた。1日中、大量の女子に囲まれて
自分の顔が“イケメン”と呼ばれる部類に入るのは知っている。幼い頃から散々周りに言われてきたから
でも、僕に寄ってくるのは顔目当ての女子ばっかりで何も嬉しくはなかった。こう言ったら、贅沢な悩みだと言われそうで1回も言ったことはないけど、本音はそれだ
だからこそ、こんな僕とも仲良くしてくれる男友達には本当に感謝している
…学活で、実行委員に僕をめちゃくちゃ推薦したことはイヤだったけど
——その数時間後、僕はみんなに感謝することになるとは、思ってもいなかった