【SR】また、月明かりの下で会いましょう。





ギィィィ…


真っ白なチャペルの中に入ると━━━…

壁一面には色鮮やかな英国の美しいアンティークステンドグラス。




「…どういう…事?」

私はハルの袖をギュッと掴んで、目を瞑る。


「警察から、逃げてたんだけど。
とうとう警察に見つかった…か。
さっきも言っただろ?
2人の男を撃ったってな。」

と…薄笑いを浮かべ、
何事もなかったように…
答えるハル。

とても低い声だった。


ウソ!
…ウソだよ!

ハルは絶対にそんな事しないんだから!

私は目をぎゅっと瞑り、
左右に頭を振る。


「ウソだよね?」



次な瞬間。
頬にひんやりとした感触。

「ひゃっ………」

恐る恐る、ゆっくりと目を開ける━━━…







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