【SR】また、月明かりの下で会いましょう。
私の頬には
ナイフが当てられていた。
「あなた…最低よ。」
「かもな。」
ハルはフッと笑い、俯く。
「だけど……ねぇ………?
どうしてこんな事になっちゃったの?本当はあなた…あたたかい人なんでしょう?」
私はそう言って、ナイフを持っているハルの手を握った。
「離せ…!残念ながら、俺はあんたが思っているほど…」
「ううん。あなたは………優しくて、温かい人だよ。」
ダンッ…!
ハルは私の上に馬乗りに覆い被さってきて。
そのナイフを私の首筋に突きつけた。
「これ、オモチャのナイフじゃないからね?
俺の邪魔する人は許さないから。それが例えあなたでも。」
急に恐怖を感じ、
震えが止まらない身体。
抵抗する事も出来なかった。
「ヤメテ………」
「………」
ハルのナイフを持つ手に力が入り━━━