【SR】また、月明かりの下で会いましょう。
その時。
ふっ…と意識が遠くにいったような気がした。
「あ…」
ドサッ………
私さ石畳の上で転んでしまい━━━
「姫乃………ッ!」
ハルはすぐに私の所に来て、抱き抱えてくれる。
手は頭と腰にあって、目の前には愛しい人の顔。
それだけで、幸せだと思った。
「……ハル。また、会えたね?今度は…ずっと…一緒よね…?」
ポタ…ポタポタ………
私の首から真っ赤な血が滴り落ちて。
血に染められた真っ赤なタオルが、石畳の上に一枚。
「………姫乃ちゃん。」