【SR】また、月明かりの下で会いましょう。
「ずっと…一緒よね?」
私の言葉に、ハルは視線を落とし、フッ…と笑ってからこう言った。
「…姫乃ちゃんには負けたよ。俺の事、ずっと待っててくれるの?」
私は、小さく頷く―――
「そっか。姫乃ちゃんが待ってるんだもんな…。
警察行くしか…ない…か。」
そう言った、ハルの体は、震えていた━━━…
“ハルは1人じゃない…”
そんな事を想いながら…
私が微笑んだ、その時。
「そこまでだ。」
重く、低い声の方を見る。
すると、中年の刑事が私達に銃口を向けていた。
私は、ぎゅっとハルにしがみつく。
何度も心の中で、
ハルの名前を呼んだ。
そして………
パァァァァアン…!