【SR】また、月明かりの下で会いましょう。
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車で家に向かう━━━…
運転手さんに、
後部座席に座る私とパパ。
パパは大きなため息を1回ついてから、ボソッと言う。
「参ったよ。」
「何が?」
「奴だよ、奴。いきなりな?
“娘さんを傷つけて申し訳ございませんでした。
許されない事だと思っております。最後まで罪を償っていきます。それから…また娘さんと会いたいです。”だと。殴ってやろうかと思った。」
「パパ…殴っちゃったの?」
私はパパを見る。
「1発ぐらい、いいだろ。大事な娘傷つけられたんだ。」
「それからどうなったの?」
「娘が君に惚れてるんだ。罪を償って………娘に相応しい男になったら…来なさい。って言っといたよ。
まぁ、奴は根は悪い奴じゃなさそうだ。」
「………ありがとう。でも、娘が君に惚れてるんだ。は余計だよ。」
この日私とパパは久しぶりにたくさん会話をした━━━
家に帰り、
家族で温かいご飯を食べた。
やっぱり1人より、家族といた方がいいなぁ…と思う。
***
夜━━━
自分の部屋で月を見ながら思う。
―――ハル、また会えるよね?
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真っ暗な空に月が浮かぶ。
月明かりの眩しさを知った。
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* 第4話 終 *