いつまでも、側に。
Ⅰ. 追憶
“ちーくん”
璃玖先輩が僕を呼ぶ時は、いつもこうだ。
一緒に住んでいる家族にも、年に一度しか会わない親族にも、そんな風に呼ばれたことはなかったのに。
──なのに、今ではその呼ばれ方が一番しっくりくる。
これは、平凡な僕がまだ高校生だった時の恋の話である。
璃玖先輩が僕を呼ぶ時は、いつもこうだ。
一緒に住んでいる家族にも、年に一度しか会わない親族にも、そんな風に呼ばれたことはなかったのに。
──なのに、今ではその呼ばれ方が一番しっくりくる。
これは、平凡な僕がまだ高校生だった時の恋の話である。
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