家族に虐げられた令嬢は王子様に見初められる
矢継ぎ早に飛んでくる質問にマルクが目をつりあげて怒鳴る。
ソフィアは一瞬ひるんだものの、また質問を続けた。
「だって、ここにいたら街のことも国のこともなにもわからないんだもの。こんな状況でもう18歳になったのよ? このままじゃ世間知らずになっちゃう。だから教えてほしいの。王子様はどうして今回この街へくることになったの?」
その理由を知ることができれば、王子様がまたここへ来てくれるかどうかがわかる。
きっと、ただの気まぐれ旅行なんてことはないはずだし。
だけどマルクは答えてくれない。
口を貝みたいに閉じてソフィアを睨みつけているばかりだ。
「そうだ! 月に1度は外出できるんだから、それを今夜にしたらどう? そうすればマルク、あなたも一緒にパーティーへ参加できるのよ!」
ソフィアは一瞬ひるんだものの、また質問を続けた。
「だって、ここにいたら街のことも国のこともなにもわからないんだもの。こんな状況でもう18歳になったのよ? このままじゃ世間知らずになっちゃう。だから教えてほしいの。王子様はどうして今回この街へくることになったの?」
その理由を知ることができれば、王子様がまたここへ来てくれるかどうかがわかる。
きっと、ただの気まぐれ旅行なんてことはないはずだし。
だけどマルクは答えてくれない。
口を貝みたいに閉じてソフィアを睨みつけているばかりだ。
「そうだ! 月に1度は外出できるんだから、それを今夜にしたらどう? そうすればマルク、あなたも一緒にパーティーへ参加できるのよ!」