家族に虐げられた令嬢は王子様に見初められる
こんなにガチガチに拘束されていれば、力も使えないのだけれど、念には念を入れているんもがソフィアにもわかった。

ここまでされると、悪いのは本当に自分だったんじゃないかと思えてくる。
「じゃ、行ってくるわね」

イザベラはさんざん自慢をして満足したようで、鼻歌交じりに小部屋から遠ざかっていく。
その背中をソフィアはぼうっとした気持ちで見つめていたのだった。
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