傷心した私が一夜を共にしたのはエリート俺様同期~いつも言い合いばかりだったのに、独占欲強め、嫉妬心剥き出しな程に溺愛してくるのですが?~
「一之瀬……」
何てタイミングで話に混ざってくるのだろう。
四人でご飯なんて、気まず過ぎる。
「一之瀬、アンタってホント、タイミングの良い男よね。私は構わないけど、館林さんは、どうですか?」
「俺も構わないよ」
「陽葵、アンタは……って、聞くまでもないわよね。いつも一緒にご飯行ってる仲だし、問題無いわよね。それじゃあ四人で行きましょ」
断りたかったけれど、菖蒲も館林さんも断らない状況下で私だけが反対する訳にもいかない。
というよりそもそも菖蒲は私が断る訳が無いと決めつけ意見を聞きすらしないものだから必然的に四人で行く事に決まってしまった。
ご飯だけのつもりだったのだけど、四人だし個室の方がゆっくり話せるだろうと駅前の居酒屋でご飯を食べながら少しだけ呑む事に。
私と菖蒲が並びで座り、私の向かいに一之瀬、その横に館林さんが座っている。
とりあえずビールで乾杯しようという事で、運ばれて来てそれぞれジョッキを手にすると、菖蒲の「乾杯」という音頭で急遽決まった食事会という名の飲み会が幕を開けた。
開始前から一之瀬がいつ館林さんに失礼な態度を取るかとヒヤヒヤしていたのだけど、菖蒲も居るから流石に空気を読んでいるらしく、当たり障りの無い態度で接していく。
意外にも穏やかな時間が過ぎていく中、菖蒲のスマホに着信が入る。
「げっ! お母さんからだ。ごめん、ちょっと外で電話してくる」
「うん、分かった」
着信相手は母親らしく、面倒臭がりながらも電話をする為個室を出て行ってしまう。
すると、つい今しがたまでの和やかな空気が一変。
一之瀬は明らかに不機嫌さを滲ませていく。
「初日から女子社員と食事に行くとか、流石っすね、館林サン」
「ちょっと、一之瀬! そんな言い方……」
「構わないよ。俺としては、誘われたのに断るのは申し訳無いと思っただけなんだけど、それも駄目なのかな?」
「別に、駄目って訳じゃないっすけどね。ただ……それって本当に誘われたからってだけが理由なのかなって。誘われたメンツに本條が居なかったら、適当な理由つけて断ってんじゃねーのかなって、思っただけっすよ」
そんな一之瀬の言葉に館林さんは、
「…………そうだね、否定はしない……かな」
笑顔のまま、そう答えた。
何てタイミングで話に混ざってくるのだろう。
四人でご飯なんて、気まず過ぎる。
「一之瀬、アンタってホント、タイミングの良い男よね。私は構わないけど、館林さんは、どうですか?」
「俺も構わないよ」
「陽葵、アンタは……って、聞くまでもないわよね。いつも一緒にご飯行ってる仲だし、問題無いわよね。それじゃあ四人で行きましょ」
断りたかったけれど、菖蒲も館林さんも断らない状況下で私だけが反対する訳にもいかない。
というよりそもそも菖蒲は私が断る訳が無いと決めつけ意見を聞きすらしないものだから必然的に四人で行く事に決まってしまった。
ご飯だけのつもりだったのだけど、四人だし個室の方がゆっくり話せるだろうと駅前の居酒屋でご飯を食べながら少しだけ呑む事に。
私と菖蒲が並びで座り、私の向かいに一之瀬、その横に館林さんが座っている。
とりあえずビールで乾杯しようという事で、運ばれて来てそれぞれジョッキを手にすると、菖蒲の「乾杯」という音頭で急遽決まった食事会という名の飲み会が幕を開けた。
開始前から一之瀬がいつ館林さんに失礼な態度を取るかとヒヤヒヤしていたのだけど、菖蒲も居るから流石に空気を読んでいるらしく、当たり障りの無い態度で接していく。
意外にも穏やかな時間が過ぎていく中、菖蒲のスマホに着信が入る。
「げっ! お母さんからだ。ごめん、ちょっと外で電話してくる」
「うん、分かった」
着信相手は母親らしく、面倒臭がりながらも電話をする為個室を出て行ってしまう。
すると、つい今しがたまでの和やかな空気が一変。
一之瀬は明らかに不機嫌さを滲ませていく。
「初日から女子社員と食事に行くとか、流石っすね、館林サン」
「ちょっと、一之瀬! そんな言い方……」
「構わないよ。俺としては、誘われたのに断るのは申し訳無いと思っただけなんだけど、それも駄目なのかな?」
「別に、駄目って訳じゃないっすけどね。ただ……それって本当に誘われたからってだけが理由なのかなって。誘われたメンツに本條が居なかったら、適当な理由つけて断ってんじゃねーのかなって、思っただけっすよ」
そんな一之瀬の言葉に館林さんは、
「…………そうだね、否定はしない……かな」
笑顔のまま、そう答えた。