トップアイドルの恋 Season2〜想いを遂げるその日まで〜
明日香は細かく3人の衣装をチェックする。
「あみちゃん、腕上げてみて。うーん、やっぱりワンピースも上がってきちゃうね。それにシルエットも崩れちゃうか…」
明日香が生地をつまみながら真剣に形を整えていると、3人もようやく落ち着きを取り戻してきた。
「りなちゃん達は?何かある?」
「えっとね。身体をひねると背中の生地が浮いちゃうの」
「なるほど。じゃあやっぱり生地を変更しようかな」
口元に手をやって考え込んでいると、あれ?とあみが明日香の首元に顔を寄せた。
「明日香、ネックレス着けてる?珍しいね」
「あ、これね。ほら、みんなにもらったネックレスだよ」
明日香はニットの中に入れていたネックレスを取り出して見せる。
それは10年前のクリスマス特番の日に、3人がプレゼントしてくれたお揃いの雪の結晶のネックレスだった。
「わあ!懐かしい。明日香、まだ大事に持ってくれてたんだ」
「もちろん。私の宝物だもん。毎年この時期には着けてるよ」
「本当?気づかなかった」
「服の上だと、大事な衣装を引っ掛けちゃうかもしれないから、いつも中に隠してたの」
「そうなんだー。でも嬉しい。ね、私達も本番でこのネックレス着けない?」
ふうかの提案に、りなとあみもいいね!と頷く。
「じゃあ明日香。衣装の胸元はネックレスに合うようにしてくれる?」
「うん、分かった」
明日香のネックレスを見ながらあれこれ相談していると、コンコンとノックの音がした。
「はーい、どうぞ」
りなが返事をすると、ドアが少し開いて直哉が顔を覗かせた。
「ごめん、明日香ちゃん。ちょっとこっち頼める?」
「いいけど、どうかした?」
「うん。陽子さんがもぬけの殻になっちゃって…。わ!優子さんも?」
ドアの横でボーッと立ったままの優子に、皆は改めて注目する。
「本当だ。どうしちゃったんだろうね?」
とにかく今は衣装合わせを進めなければと、明日香はその場を紗季に任せてサザンクロスの控え室へと移動した。
「あみちゃん、腕上げてみて。うーん、やっぱりワンピースも上がってきちゃうね。それにシルエットも崩れちゃうか…」
明日香が生地をつまみながら真剣に形を整えていると、3人もようやく落ち着きを取り戻してきた。
「りなちゃん達は?何かある?」
「えっとね。身体をひねると背中の生地が浮いちゃうの」
「なるほど。じゃあやっぱり生地を変更しようかな」
口元に手をやって考え込んでいると、あれ?とあみが明日香の首元に顔を寄せた。
「明日香、ネックレス着けてる?珍しいね」
「あ、これね。ほら、みんなにもらったネックレスだよ」
明日香はニットの中に入れていたネックレスを取り出して見せる。
それは10年前のクリスマス特番の日に、3人がプレゼントしてくれたお揃いの雪の結晶のネックレスだった。
「わあ!懐かしい。明日香、まだ大事に持ってくれてたんだ」
「もちろん。私の宝物だもん。毎年この時期には着けてるよ」
「本当?気づかなかった」
「服の上だと、大事な衣装を引っ掛けちゃうかもしれないから、いつも中に隠してたの」
「そうなんだー。でも嬉しい。ね、私達も本番でこのネックレス着けない?」
ふうかの提案に、りなとあみもいいね!と頷く。
「じゃあ明日香。衣装の胸元はネックレスに合うようにしてくれる?」
「うん、分かった」
明日香のネックレスを見ながらあれこれ相談していると、コンコンとノックの音がした。
「はーい、どうぞ」
りなが返事をすると、ドアが少し開いて直哉が顔を覗かせた。
「ごめん、明日香ちゃん。ちょっとこっち頼める?」
「いいけど、どうかした?」
「うん。陽子さんがもぬけの殻になっちゃって…。わ!優子さんも?」
ドアの横でボーッと立ったままの優子に、皆は改めて注目する。
「本当だ。どうしちゃったんだろうね?」
とにかく今は衣装合わせを進めなければと、明日香はその場を紗季に任せてサザンクロスの控え室へと移動した。