トップアイドルの恋 Season2〜想いを遂げるその日まで〜
「明日香ー、そろそろオフィスに戻るわよ」
「はい、今行きます!」
返事をすると、明日香はもう一度忘れ物がないかをチェックしてから、廊下で待つ紗季と陽子のもとへ急ぐ。
「お待たせしました!チェックOKです」
「じゃあ行きましょうか」
「はい」
3人で大きな衣装バッグを持ち、テレビ局の通用口を目指す。
「衣装、何か不具合はなかった?」
先頭を歩く紗季が後ろの2人に聞く。
歌番組の生放送は無事に終了。
コットンキャンディもサザンクロスも、これと言って目立った衣装の問題はなかったが、ほころびや飾りが取れていないかなどは詳しくチェックしなければならない。
「ざっと見た感じは問題なさそうでした。クリーニング後に、またしっかりチェックします」
明日香が答えると、紗季は頷いて続けた。
「それにしてもサザンとコットンがダブル出演の時は、私達3人でこなすのはキツイわよねえ」
「ホントですよ。明日香があっちこっちバタバタ走り回ってくれてなんとかなってますけど」
「そうよね。誰かあと2人くらいスタッフを増やせたらいいんだけど」
紗季と陽子のこのやり取りは、今に始まったことではない。
だが、安易にスタッフを増やせない事情があった。
3人が所属する会社『Office Crystal』は、芸能界やファッション業界の衣装を手がけたり、スタイリストの派遣を行っている。
その中でも、明日香達の担当するアイドル部門はとにかく信用第一の世界だ。
デビュー当時から衣装に携わっている『サザンクロス』と『コットンキャンディ』は、10年以上経ってもトップの座を走り続けるアイドルグループで、もちろんファンや追っかけも多い。
そんな彼らの近くにいるスタッフは、よほど信頼の置ける人でなければならない。
隙あらばメンバーにサインや握手を求めたり、酷い時には私物を盗んだり盗撮したりするスタッフがあとを絶たないからだ。
アイドルに興味のなさそうな50代のスタッフを雇った時もあったが、転売目的でメンバーの私物を盗もうとして、即座に解雇となった。
「はい、今行きます!」
返事をすると、明日香はもう一度忘れ物がないかをチェックしてから、廊下で待つ紗季と陽子のもとへ急ぐ。
「お待たせしました!チェックOKです」
「じゃあ行きましょうか」
「はい」
3人で大きな衣装バッグを持ち、テレビ局の通用口を目指す。
「衣装、何か不具合はなかった?」
先頭を歩く紗季が後ろの2人に聞く。
歌番組の生放送は無事に終了。
コットンキャンディもサザンクロスも、これと言って目立った衣装の問題はなかったが、ほころびや飾りが取れていないかなどは詳しくチェックしなければならない。
「ざっと見た感じは問題なさそうでした。クリーニング後に、またしっかりチェックします」
明日香が答えると、紗季は頷いて続けた。
「それにしてもサザンとコットンがダブル出演の時は、私達3人でこなすのはキツイわよねえ」
「ホントですよ。明日香があっちこっちバタバタ走り回ってくれてなんとかなってますけど」
「そうよね。誰かあと2人くらいスタッフを増やせたらいいんだけど」
紗季と陽子のこのやり取りは、今に始まったことではない。
だが、安易にスタッフを増やせない事情があった。
3人が所属する会社『Office Crystal』は、芸能界やファッション業界の衣装を手がけたり、スタイリストの派遣を行っている。
その中でも、明日香達の担当するアイドル部門はとにかく信用第一の世界だ。
デビュー当時から衣装に携わっている『サザンクロス』と『コットンキャンディ』は、10年以上経ってもトップの座を走り続けるアイドルグループで、もちろんファンや追っかけも多い。
そんな彼らの近くにいるスタッフは、よほど信頼の置ける人でなければならない。
隙あらばメンバーにサインや握手を求めたり、酷い時には私物を盗んだり盗撮したりするスタッフがあとを絶たないからだ。
アイドルに興味のなさそうな50代のスタッフを雇った時もあったが、転売目的でメンバーの私物を盗もうとして、即座に解雇となった。