トップアイドルの恋 Season2〜想いを遂げるその日まで〜
「瞬くん!」
みっちり2時間のレッスンが終わり、クールダウンしたメンバーがそれぞれのタイミングでレッスンルームをあとにする。
最後に出て行った瞬を追って、明日香は廊下で声をかけた。
振り返った瞬が、明日香を見て驚いたように立ち止まる。
「あの、レッスンでお疲れのところごめんなさい。少しお話してもいい?」
様子をうかがいながら控えめに声をかけると、瞬は頷いて明日香に向き直った。
「実は、お仕事の依頼を受けたの。瞬くんの主演映画の衣装全般を、私と陽子さんで担当して欲しいって」
「…え?」
どうやら瞬は何も聞いていなかったらしい。
明日香は経緯を詳しく話した。
「私なんかにそんな大切なお仕事出来るのかって悩んだんだけど。陽子さんや紗季さん、コットンキャンディのみんなにも背中を押してもらって、お引き受けしようと思ってるの。でもやっぱり、瞬くんの意見を聞きたくて。瞬くんの大事な作品だし、瞬くんが私では無理だって言うなら…」
「明日香」
急に名前を呼ばれて明日香はドキッとする。
「は、はい」
「明日香がやろうって決めたんだろ?プロのデザイナーとして、その仕事を」
「はい、そうです」
「だったら迷うな」
たった一言。
だが、その言葉は明日香の心をキュッと引き締めた。
「はい。精一杯努めます」
「ああ」
力強く頷く瞬に、明日香もしっかり頷き返す。
「よろしくお願いします」
そう言ってお辞儀をすると、明日香は最後にふっと瞬に微笑んでからレッスンルームに戻って行った。
みっちり2時間のレッスンが終わり、クールダウンしたメンバーがそれぞれのタイミングでレッスンルームをあとにする。
最後に出て行った瞬を追って、明日香は廊下で声をかけた。
振り返った瞬が、明日香を見て驚いたように立ち止まる。
「あの、レッスンでお疲れのところごめんなさい。少しお話してもいい?」
様子をうかがいながら控えめに声をかけると、瞬は頷いて明日香に向き直った。
「実は、お仕事の依頼を受けたの。瞬くんの主演映画の衣装全般を、私と陽子さんで担当して欲しいって」
「…え?」
どうやら瞬は何も聞いていなかったらしい。
明日香は経緯を詳しく話した。
「私なんかにそんな大切なお仕事出来るのかって悩んだんだけど。陽子さんや紗季さん、コットンキャンディのみんなにも背中を押してもらって、お引き受けしようと思ってるの。でもやっぱり、瞬くんの意見を聞きたくて。瞬くんの大事な作品だし、瞬くんが私では無理だって言うなら…」
「明日香」
急に名前を呼ばれて明日香はドキッとする。
「は、はい」
「明日香がやろうって決めたんだろ?プロのデザイナーとして、その仕事を」
「はい、そうです」
「だったら迷うな」
たった一言。
だが、その言葉は明日香の心をキュッと引き締めた。
「はい。精一杯努めます」
「ああ」
力強く頷く瞬に、明日香もしっかり頷き返す。
「よろしくお願いします」
そう言ってお辞儀をすると、明日香は最後にふっと瞬に微笑んでからレッスンルームに戻って行った。