トップアイドルの恋 Season2〜想いを遂げるその日まで〜
第十五章 幸せな10年間
「まあ、明日香ちゃん、瞬くん。お久しぶり。また会えて嬉しいわ。お待ちしてたのよ。さあ、どうぞ」
「ご無沙汰しています。はい、ありがとうございます」
相変わらず美しい着物姿の女将に出迎えられ、二人は以前と同じ個室に通された。
「今、お茶をお出しするわね。あ、お酒の方がいいかしら?」
「いえ、お茶をお願いします」
「分かったわ」
にこやかに女将が部屋を出ていくと、瞬と明日香は並んで席に着いた。
「女将さん、ホントにお美しいわよね。藤堂監督とはどうやって知り合ったのかしら?」
「そうだよな、俺も気になる。監督が惚れ込んで猛アタックしたのかな?」
「そうよねえ、きっと。でもお二人とも、つかず離れずのいい関係って気がする。信頼し合ってる感じ。女将さんも、上手く監督を手のひらで転がしてて、なんだっけ?ナントカおじさん、とか言って」
「えーっと、ウザいおじさんだっけ?」
「ええ?!それは言い過ぎでしょ?瞬くんたら、監督のことウザいだなんて…」
「いや、俺が言ったんじゃないから。女将さんが…」
その時、失礼致しますと声がして扉が開いた。
明日香と瞬は慌てて離れ、姿勢を正す。
「あら?お邪魔しちゃったかしら」
「い、いえ、そんな」
「まあ、でも二人とも横に並んで座って。微笑ましいわね、うふふ」
はい?と二人は怪訝な面持ちで女将に聞く。
「あの、監督がもうすぐいらっしゃるんですよね?ですから、私達こちらに座ってて…」
「あら。そんなこと言ったの?あのホラ吹きオヤジ」
「ホラ吹きオヤジ?!」
え、そんなあだ名だった?
いや、違ったような…と、二人は顔を近づけてヒソヒソささやく。
「じゃあお料理は全部まとめてお運びするわね。お邪魔しちゃ悪いから」
そう言って二人の前に次々と料理を並べると、どうぞごゆっくり、と微笑んで女将は扉を閉めた。
「ご無沙汰しています。はい、ありがとうございます」
相変わらず美しい着物姿の女将に出迎えられ、二人は以前と同じ個室に通された。
「今、お茶をお出しするわね。あ、お酒の方がいいかしら?」
「いえ、お茶をお願いします」
「分かったわ」
にこやかに女将が部屋を出ていくと、瞬と明日香は並んで席に着いた。
「女将さん、ホントにお美しいわよね。藤堂監督とはどうやって知り合ったのかしら?」
「そうだよな、俺も気になる。監督が惚れ込んで猛アタックしたのかな?」
「そうよねえ、きっと。でもお二人とも、つかず離れずのいい関係って気がする。信頼し合ってる感じ。女将さんも、上手く監督を手のひらで転がしてて、なんだっけ?ナントカおじさん、とか言って」
「えーっと、ウザいおじさんだっけ?」
「ええ?!それは言い過ぎでしょ?瞬くんたら、監督のことウザいだなんて…」
「いや、俺が言ったんじゃないから。女将さんが…」
その時、失礼致しますと声がして扉が開いた。
明日香と瞬は慌てて離れ、姿勢を正す。
「あら?お邪魔しちゃったかしら」
「い、いえ、そんな」
「まあ、でも二人とも横に並んで座って。微笑ましいわね、うふふ」
はい?と二人は怪訝な面持ちで女将に聞く。
「あの、監督がもうすぐいらっしゃるんですよね?ですから、私達こちらに座ってて…」
「あら。そんなこと言ったの?あのホラ吹きオヤジ」
「ホラ吹きオヤジ?!」
え、そんなあだ名だった?
いや、違ったような…と、二人は顔を近づけてヒソヒソささやく。
「じゃあお料理は全部まとめてお運びするわね。お邪魔しちゃ悪いから」
そう言って二人の前に次々と料理を並べると、どうぞごゆっくり、と微笑んで女将は扉を閉めた。