トップアイドルの恋 Season2〜想いを遂げるその日まで〜
第十六章 結婚発表
「えー?!」「キャー!」「ついに!!」
「やったー!!」「うるさーーーい!!」
盛り上がるメンバーに混じって富田の声が響く。
「お前ら、声がデカすぎる!」
「だって、これが落ち着いて話せますか?!」
「瞬と明日香ちゃんが!」
「ようやく!」
「いよいよ!」
「けっこーーーん!!」
「だから、うるさいんだってば!!」
富田は肩で息をすると、声が枯れた…と、うなだれた。
瞬と明日香は、まず富田、紗季、陽子や優子に結婚の意思を伝えた。
おめでとう!と4人は手放しで喜んでくれ、富田は、「何も心配するな。事務所で相談して、必ず良い方向に持っていくから」と頼もしく肩を叩いてくれた。
そして次はもちろん、サザンクロスとコットンキャンディの皆に報告をする。
歌番組の収録で共演する日、サザンクロスの控え室にコットンキャンディを呼んで、瞬が口を開いた。
「実は、近々婚姻届を提出しようと思っている」
そう言っただけで、メンバーは一斉に盛り上がった。
「明日香!良かったねー!」
コットンキャンディの3人に囲まれて、明日香は戸惑う。
「あの、どうして私だって…?」
「はっ?」
「なーに言ってんの!」
「私達が気づいてなかったとでも?」
3人に抱きつかれ、もみくちゃにされながら明日香は面食らう。
「え、いつから?みんな、いつから知ってたの?」
「10年前から!私達もサザンの3人も、富田さん達も、みーんな10年間二人を見守ってきたんだよ」
ええー?!と明日香は仰け反る。
「そうだったんだ。誰にも気づかれてないと思ってたのに…」
すると直哉達も声をかけてきた。
「明日香ちゃんも瞬も、じれったくなるくらいピュアだったもんな」
「そうそう。いつもチラッと相手を盗み見るだけで満足しちゃってさ」
「ジレジレのヤキモキ!もう、何度お節介焼こうとしたか」
瞬は呆気に取られて明日香と顔を見合わせ、恐る恐る皆に尋ねた。
「あの、じゃあ、許してもらえるかな?俺達の結婚」
「あったりまえじゃなーい!」
「って言うか、してくれ!俺達の為にも二人は結婚してくれなきゃ!」
「ホントよねー。10年もかけた純愛は、必ず実ってもらわないと!」
「いやーん、もう涙出てきちゃった」
「あみったら…。でも分かる。私も泣けてきた」
明日香ー、良かったねーと、また3人に抱きつかれ、明日香も目を潤ませる。
「ありがとう、みんな。こんなにも祝ってもらえるなんて、思ってなくて…」
「どうしてよ。私達、そんな薄情者じゃないわよ?明日香は絶対に幸せにならなきゃ!」
「うん。ありがとう…。皆さん、ありがとうございます」
明日香と瞬は皆に深々と頭を下げた。
「やったー!!」「うるさーーーい!!」
盛り上がるメンバーに混じって富田の声が響く。
「お前ら、声がデカすぎる!」
「だって、これが落ち着いて話せますか?!」
「瞬と明日香ちゃんが!」
「ようやく!」
「いよいよ!」
「けっこーーーん!!」
「だから、うるさいんだってば!!」
富田は肩で息をすると、声が枯れた…と、うなだれた。
瞬と明日香は、まず富田、紗季、陽子や優子に結婚の意思を伝えた。
おめでとう!と4人は手放しで喜んでくれ、富田は、「何も心配するな。事務所で相談して、必ず良い方向に持っていくから」と頼もしく肩を叩いてくれた。
そして次はもちろん、サザンクロスとコットンキャンディの皆に報告をする。
歌番組の収録で共演する日、サザンクロスの控え室にコットンキャンディを呼んで、瞬が口を開いた。
「実は、近々婚姻届を提出しようと思っている」
そう言っただけで、メンバーは一斉に盛り上がった。
「明日香!良かったねー!」
コットンキャンディの3人に囲まれて、明日香は戸惑う。
「あの、どうして私だって…?」
「はっ?」
「なーに言ってんの!」
「私達が気づいてなかったとでも?」
3人に抱きつかれ、もみくちゃにされながら明日香は面食らう。
「え、いつから?みんな、いつから知ってたの?」
「10年前から!私達もサザンの3人も、富田さん達も、みーんな10年間二人を見守ってきたんだよ」
ええー?!と明日香は仰け反る。
「そうだったんだ。誰にも気づかれてないと思ってたのに…」
すると直哉達も声をかけてきた。
「明日香ちゃんも瞬も、じれったくなるくらいピュアだったもんな」
「そうそう。いつもチラッと相手を盗み見るだけで満足しちゃってさ」
「ジレジレのヤキモキ!もう、何度お節介焼こうとしたか」
瞬は呆気に取られて明日香と顔を見合わせ、恐る恐る皆に尋ねた。
「あの、じゃあ、許してもらえるかな?俺達の結婚」
「あったりまえじゃなーい!」
「って言うか、してくれ!俺達の為にも二人は結婚してくれなきゃ!」
「ホントよねー。10年もかけた純愛は、必ず実ってもらわないと!」
「いやーん、もう涙出てきちゃった」
「あみったら…。でも分かる。私も泣けてきた」
明日香ー、良かったねーと、また3人に抱きつかれ、明日香も目を潤ませる。
「ありがとう、みんな。こんなにも祝ってもらえるなんて、思ってなくて…」
「どうしてよ。私達、そんな薄情者じゃないわよ?明日香は絶対に幸せにならなきゃ!」
「うん。ありがとう…。皆さん、ありがとうございます」
明日香と瞬は皆に深々と頭を下げた。