教授の恋愛
試験が終わり、そのまま春休みになった。


春休みに入ると同時にどうしようもない孤独感と不安に襲われた。


好きな人に会えない孤独感…。

未だに悔やんでいる自分の行動…。


合宿二日目のあの日…。

なんで俺は舞岡さんを一人にしてしまったんだ?

自分の欲望に無理矢理我慢してでも、もうちょっと一緒にいればよかった…。

俺に向けられた寂しそうな目…。

きっとこれから先忘れることはないんだろうな…。




『あと少しだけ…』


あの時、背中を向けた俺に舞岡さんは一言だけ呟いた。

自分の感情をコントロールできなくなっていた俺は、その場を去ることしかできなかった。
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