教授の恋愛
一時間ほど、舞岡さんの相談にのった。

時々見せる微笑みが疲れた俺の心を癒してくれる。


「どうだ?悩みはとれたか?」

「はい、おかげさまで!ありがとうございます!」


よかった。

これで卒論書けるか?

すっきりとした笑顔の舞岡さんを見て、安心した。



もっと見ていたいな、その笑顔…。

…って…あれっ?

なんで俺こんなこと思ってるんだろう…。

席を立とうとする舞岡さんを見て、俺は無意識のうちに呼び止めてしまった。


「ゼミの方はどうだ?見たところ楽しそうにやっているようだが…」


舞岡さんは再びリラックスしてソファに腰掛けた。
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