教授の恋愛
「お前ら好きな人いるの?」

「俺はいねぇよ」

「俺も!」

「俺も」

「俺もいねぇな」


木下が突然みんなに質問した。


「なんだ、いないんだ…」


みんなの話を聞いてがっかりする木下。


「そういうお前はいねぇのかよ?」


木下の好きな人…。

俺の頭によぎった人は…舞岡さん…。

木下が舞岡さんを見つめる目が未だに俺の頭から離れない。

あの目は誰がどう考えても好きな人を見る目にしか見えないだろう…。

ドキドキしながら木下が口を開くのを待つ。


「俺?正直言うとさぁ…舞岡さんのことが気になる…」
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