教授の恋愛
次の日、俺は講義ないけど面談のために来た。

俺にとって一度でも受け持った学生は宝物だから、講義がなくても学生のために学校に来ることなどどうってことない。


「そろそろ来るか…」


オートロックの研究室のドアを少し開けて待つ。



コンコン。



約束時間の5分前にドアをノックする音。


「どうぞ」

「失礼します!」


舞岡さんが来た。

見た目は…相変わらず派手。

キャバ嬢っぽい。


そんな見た目とは裏腹に、しっかりと頭を下げて挨拶して入ってきた。

頭をあげた舞岡さんの口元はニコッとしていて、優しそうな目を俺に向ける。
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