パティシエ総長さんとコミュ障女子
月明かりが白いカーテンの隙間から差し込んでいる。
ベッドに横たわった私は、考えを巡らせていた。
私は、上手く話すことができない。
じゃあ、どうやってそれをカバーしよう。
口が使えないなら…手……文字…
文字…!
ガバッと起き上がった。
机に向かい、厚紙とペンとスケッチブックを取り出す。
久しぶりの工作だ。
月明かりが部屋をぼんやりと照らす中、私は一心に文字を書いた。
1時間、2時間と時が過ぎ、完成したものに満足し、私はそのまま眠りに落ちた。