パティシエ総長さんとコミュ障女子

御神楽竜司の父親は、一時期関東圏を騒がせた大きなヤクザの集団を率いているそうだ。

1990年代初頭、日本の裏社会の二大勢力の衝突によって日本の一部は大騒動になったらしい。
その血で血を洗うような争いに勝った御神楽竜司の父親率いる「御神楽会(みかぐらかい)」は知る人ぞ知る大きな勢力だ。

今でも日本の裏社会を統治し、日本が荒れないのは彼らの恩恵だ、と主張する人も一定数いるのだから大したものだ。

そして最近、息子の御神楽竜司が一躍有名になっている。
突然「双竜会」という組織を作り出し、あっという間に一地方を制圧した。

しかも、運営しているのが17歳の高校生という話だ。

私もチラリと見たことがある。
確かに、見ていて「イケている」と思うような顔をしていた。

だからって、それがなんだ。

ただのませた高校生じゃないか。
くだらない。
興味もない。

あーあ、嫌になる。
私は、ちっとも面白い人生を生きていない。

この性格が治らない限り、無理だ。

恋愛も、青春も、もはや日常生活でさえ人と同じレベルに達することさえ難しいのだ。

私は精神の病気を持っている。
うつ病をわずらった時期もあったが、今は落ち着き、パーソナリティ障害と診断されている。
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