White/Black〜シロかクロかそれとも愛か〜
先生の目を見ているといつも吸い込まれそうになる。
グルーっと渦巻いて先生の瞳の奥へ引き寄せられるような、そんな、変な感覚。
「唯ちゃん?」
「あっ、えっと…」
きっと、まだココロが元に戻っていないから変な感覚に陥るんだろう。
「思い出せる範囲でいいから教えてほしいな」
柔らかな声で言われ、見たままを言葉にしようと口を開く。
けれど。
「…あれ?どんなだっけ……」
触れたら消えてしまうシャボン玉のように、さっきまで覚えていたはずの夢は弾け消えてしまった。
どんな夢だったのか、何を話そうとしたのか、まるで思い出せない。
「無理に思い出さなくてもいいよ。やっぱりまだ少し疲れてるみたいだね。無理して学校行かなくていいからね?」
先生曰く、私のココロの不調の原因は2つあるらしい。
1つはネグレクトによるトラウマ。
もう1つは学校に馴染めなくて焦る気持ち。
1つずつ時間をかけて癒やしていこうって先生は寄り添ってくれている。
「他に何か気になること、ある?」
「うーん…特に…」
長居しても迷惑だろうし…。
「そっか。じゃあ次もまた1ヶ月後だけど、もし何かあればいつでも待ってるからね」
優しい言葉と共に、先生はにっこりと微笑んだのだった。
グルーっと渦巻いて先生の瞳の奥へ引き寄せられるような、そんな、変な感覚。
「唯ちゃん?」
「あっ、えっと…」
きっと、まだココロが元に戻っていないから変な感覚に陥るんだろう。
「思い出せる範囲でいいから教えてほしいな」
柔らかな声で言われ、見たままを言葉にしようと口を開く。
けれど。
「…あれ?どんなだっけ……」
触れたら消えてしまうシャボン玉のように、さっきまで覚えていたはずの夢は弾け消えてしまった。
どんな夢だったのか、何を話そうとしたのか、まるで思い出せない。
「無理に思い出さなくてもいいよ。やっぱりまだ少し疲れてるみたいだね。無理して学校行かなくていいからね?」
先生曰く、私のココロの不調の原因は2つあるらしい。
1つはネグレクトによるトラウマ。
もう1つは学校に馴染めなくて焦る気持ち。
1つずつ時間をかけて癒やしていこうって先生は寄り添ってくれている。
「他に何か気になること、ある?」
「うーん…特に…」
長居しても迷惑だろうし…。
「そっか。じゃあ次もまた1ヶ月後だけど、もし何かあればいつでも待ってるからね」
優しい言葉と共に、先生はにっこりと微笑んだのだった。