White/Black〜シロかクロかそれとも愛か〜
誰も大くんには逆らえないのか、森里さんを擁護する人はいない。
いつもの取り巻きたちが肩や背中を擦っているくらいだ。
取り巻きたちに連れられて森里さんが教室を出ると、凍っていた空気が溶け始める。
「…森里さんを怒らせて大丈夫なの…?」
「え、だめなの?」
さそがし驚いたという様子で目をパチクリさせる大くん。
子犬のように可愛らしいのに、中身は蛇のよう…。
やっぱり白虎は危険な族だ…。
大くんのギャップを目の当たりにするたびに思う。
「それよりさ、1限サボってデートしない?」
「デ、デート?」
「うん。だめ?」
ほんと、犬みたい…。
人懐っこくて、愛嬌があって、母性本能をくすぐられる。
私にはない要素を兼ね備えている。
「たぶん仁くんが怒るから…」
「でも、仁とは付き合ってないでしょ?」
いつもの取り巻きたちが肩や背中を擦っているくらいだ。
取り巻きたちに連れられて森里さんが教室を出ると、凍っていた空気が溶け始める。
「…森里さんを怒らせて大丈夫なの…?」
「え、だめなの?」
さそがし驚いたという様子で目をパチクリさせる大くん。
子犬のように可愛らしいのに、中身は蛇のよう…。
やっぱり白虎は危険な族だ…。
大くんのギャップを目の当たりにするたびに思う。
「それよりさ、1限サボってデートしない?」
「デ、デート?」
「うん。だめ?」
ほんと、犬みたい…。
人懐っこくて、愛嬌があって、母性本能をくすぐられる。
私にはない要素を兼ね備えている。
「たぶん仁くんが怒るから…」
「でも、仁とは付き合ってないでしょ?」