元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
けれど、ここで話を終わらせてはいけない。
また、ずるずると問題を先延ばしにしてしまう。
「話し合おうよ。結婚後のことをちゃんと」
「俺はずっと話してるよ」
「それ、優斗の家の都合じゃない。当事者は私たちふたりなのに、私のことは置き去りだよね?」
優斗はさっさと食べ終わると席を立ち、食器をそのまま残してリビングのソファに寝転んだ。
「まだ話は終わってないよ」
「あのさ、今日すっごい疲れてるんだよ。仕事で疲れてるのに家でもぐちぐち言われたら気が滅入るよ」
「何それ……私だって」
「仕事してるって? 紗那は女だろ? 男とは責任の重さが違うんだよ」
さすがにそれは腹が立ち、言い返そうとしたら優斗はその隙を与えてくれなかった。
「紗那は子どもができたら休むだろ? でも俺はずっと働くんだよ。家族を支えなきゃいけないんだから。それが俺の役目なの。俺の尊敬する上司がそう言っていたんだ」
「その上司、離婚したよね?」
優斗は「うるさいな」とぼそりと言うとそのまま寝室に引っ込んでしまった。
都合が悪くなると逃げる癖。
まともに話し合いもできないまま、時間だけが過ぎていった。
また、ずるずると問題を先延ばしにしてしまう。
「話し合おうよ。結婚後のことをちゃんと」
「俺はずっと話してるよ」
「それ、優斗の家の都合じゃない。当事者は私たちふたりなのに、私のことは置き去りだよね?」
優斗はさっさと食べ終わると席を立ち、食器をそのまま残してリビングのソファに寝転んだ。
「まだ話は終わってないよ」
「あのさ、今日すっごい疲れてるんだよ。仕事で疲れてるのに家でもぐちぐち言われたら気が滅入るよ」
「何それ……私だって」
「仕事してるって? 紗那は女だろ? 男とは責任の重さが違うんだよ」
さすがにそれは腹が立ち、言い返そうとしたら優斗はその隙を与えてくれなかった。
「紗那は子どもができたら休むだろ? でも俺はずっと働くんだよ。家族を支えなきゃいけないんだから。それが俺の役目なの。俺の尊敬する上司がそう言っていたんだ」
「その上司、離婚したよね?」
優斗は「うるさいな」とぼそりと言うとそのまま寝室に引っ込んでしまった。
都合が悪くなると逃げる癖。
まともに話し合いもできないまま、時間だけが過ぎていった。