元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
17、すべて片付ける【千秋】
「えー、今回のプロジェクトに本社から出向の月見里くんが関わってくれることになったのだが……」
会議室にずらりと並ぶ面々に本部長が説明をしている中、千秋の目に林田美玲の姿が映った。彼女は怪訝な表情をしてまっすぐこちらを見ている。
千秋は冷めた目で彼女を見据えた。
その胸中は怒りで震えていた。
以前から千秋は紗那を追いかけているうちに、美玲の姿を頻繁に見かけるようになった。というよりは、いつも美玲の視線の先に紗那がいることに気づいた。
紗那の同僚であり社内で唯一紗那の味方といっても過言ではない。
その彼女が紗那を逐一尾行していたのだ。
美玲が紗那に対して異常なほどまでの執着を抱いているということくらい、千秋にはすぐにわかった。なぜなら自分もストーカーまがいなことをしている自覚があるからだ。
友だちなら、こっそり尾行することなどしない。何か別の理由があるだろうと思った千秋は探偵に依頼して美玲を調べた。
そして、紗那の周囲で起こったすべての事件は美玲が仕組んだものだったのだとわかった。
千秋に向けられた美玲の視線は憎悪に満ちていた。
だが、千秋も鋭い眼光で彼女を射抜くように見つめた。
会議室にずらりと並ぶ面々に本部長が説明をしている中、千秋の目に林田美玲の姿が映った。彼女は怪訝な表情をしてまっすぐこちらを見ている。
千秋は冷めた目で彼女を見据えた。
その胸中は怒りで震えていた。
以前から千秋は紗那を追いかけているうちに、美玲の姿を頻繁に見かけるようになった。というよりは、いつも美玲の視線の先に紗那がいることに気づいた。
紗那の同僚であり社内で唯一紗那の味方といっても過言ではない。
その彼女が紗那を逐一尾行していたのだ。
美玲が紗那に対して異常なほどまでの執着を抱いているということくらい、千秋にはすぐにわかった。なぜなら自分もストーカーまがいなことをしている自覚があるからだ。
友だちなら、こっそり尾行することなどしない。何か別の理由があるだろうと思った千秋は探偵に依頼して美玲を調べた。
そして、紗那の周囲で起こったすべての事件は美玲が仕組んだものだったのだとわかった。
千秋に向けられた美玲の視線は憎悪に満ちていた。
だが、千秋も鋭い眼光で彼女を射抜くように見つめた。