元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
優斗はSNSを登録しているけど、ほとんど投稿はしていない。
いわゆる放置アカ。
フォロワーだけは100人いるが、学生時代の友だちか会社の同期、あとはそのつながりで会ったこともない人だ。
「ほら、最後の投稿は4年前だよ」
「そんなのはどうでもいいのよ」
美玲は私からスマホを奪ってスクロールする。
見ているのはフォロワーだ。
「この女たちの中で紗那の知ってる子いる?」
「あー、うん。同期の子とか……わりと」
「知り合いから潰していこうか」
「え?」
美玲はひとりずつ確認していく。
まずは私の知っているフォロワーの最近の投稿と誰かへの返信など。
「特に山内くんと接触している子はいないわね」
「同期と言っても、もうほとんど会わないもん。だけど、何かちょっと気が重いな……」
優斗のことを疑っているみたいで罪悪感を抱いてしまう。
すると美玲は強い口調で言った。
「結婚してわかったらもっと悲惨だよ。今ならまだ間に合うよ」
「間に合うって……」
それでクロだったら、私はどうしたらいいんだろう。
積み上げてきた5年間のことを思うと胸が苦しくなる。
いわゆる放置アカ。
フォロワーだけは100人いるが、学生時代の友だちか会社の同期、あとはそのつながりで会ったこともない人だ。
「ほら、最後の投稿は4年前だよ」
「そんなのはどうでもいいのよ」
美玲は私からスマホを奪ってスクロールする。
見ているのはフォロワーだ。
「この女たちの中で紗那の知ってる子いる?」
「あー、うん。同期の子とか……わりと」
「知り合いから潰していこうか」
「え?」
美玲はひとりずつ確認していく。
まずは私の知っているフォロワーの最近の投稿と誰かへの返信など。
「特に山内くんと接触している子はいないわね」
「同期と言っても、もうほとんど会わないもん。だけど、何かちょっと気が重いな……」
優斗のことを疑っているみたいで罪悪感を抱いてしまう。
すると美玲は強い口調で言った。
「結婚してわかったらもっと悲惨だよ。今ならまだ間に合うよ」
「間に合うって……」
それでクロだったら、私はどうしたらいいんだろう。
積み上げてきた5年間のことを思うと胸が苦しくなる。