元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
「ああ、ごめん。こんな食べ終わった食器を目の前にして言う言葉じゃないな」
「それは、いいんですけど」
「ちゃんと形式的なプロポーズをする予定だよ」
「それ、暴露したら意味ないですよ」
「失敗した。気持ちが焦ってつい言ってしまった」
何それ。可愛い。
困惑しながら苦笑する千秋さんを見て複雑な心境になった。
彼からの結婚の申し出はびっくりしたけど、本心ではとても嬉しいし、彼とならやっていけると思う。
だけど私には結婚に関するトラウマがまだ残っていて、それが引っかかっている。
千秋さんは不安げに私を見つめて訊いた。
「もしかして俺、断られる?」
「違うんです。本当に私でいいのか迷っています。だって私はまだ千秋さんに見せていない部分があると思うし、一緒に暮らしていたらがっかりするところも出てくると思うから」
そうなったときに、千秋さんに幻滅されるのがつらい。彼が私に冷めてしまったときが怖い。
すると千秋さんはおもむろに立ち上がり、私のそばに来て私の肩に手を添えた。
「それは誰でも多少あることだよ。他人同士が一緒になるんだから。俺はさっきも言った通り紗那の意見を尊重したい。これから先の人生において、君とともに物事を決めて、君と一緒に生きていきたい」
「それは、いいんですけど」
「ちゃんと形式的なプロポーズをする予定だよ」
「それ、暴露したら意味ないですよ」
「失敗した。気持ちが焦ってつい言ってしまった」
何それ。可愛い。
困惑しながら苦笑する千秋さんを見て複雑な心境になった。
彼からの結婚の申し出はびっくりしたけど、本心ではとても嬉しいし、彼とならやっていけると思う。
だけど私には結婚に関するトラウマがまだ残っていて、それが引っかかっている。
千秋さんは不安げに私を見つめて訊いた。
「もしかして俺、断られる?」
「違うんです。本当に私でいいのか迷っています。だって私はまだ千秋さんに見せていない部分があると思うし、一緒に暮らしていたらがっかりするところも出てくると思うから」
そうなったときに、千秋さんに幻滅されるのがつらい。彼が私に冷めてしまったときが怖い。
すると千秋さんはおもむろに立ち上がり、私のそばに来て私の肩に手を添えた。
「それは誰でも多少あることだよ。他人同士が一緒になるんだから。俺はさっきも言った通り紗那の意見を尊重したい。これから先の人生において、君とともに物事を決めて、君と一緒に生きていきたい」