元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
山内優斗と初めて会ったのは同じ会社の新人研修のときだった。
つまり、同期だ。
彼とは配属先が違ったけれど、最初から意気投合し、友だちとして関係が始まった。
そうしていると、やがて恋人関係になり一緒に暮らすようになった。
23歳から付き合い始めて5年。
同棲して3年になる。
家賃を折半しているのに、家事と料理はなぜか私がやることになっている。
何度か優斗に分担しようと提案したが、最初こそ彼も渋々やっていたものの、だんだんやらなくなった。
で、今はもう優斗は完全に王さま状態である。
「それって紗那に問題があるんじゃない? やらせないから」
「うーん、だって私がやったほうが早いんだもん」
「それよ。男って女がしてあげるとそれが当たり前になって何もしなくなるのよ。私の元彼がそうだったもん。だから別れたの」
「そういうもん?」
昼休憩に別の部署にいる同僚とカフェスペースでお弁当を食べる。
運がよければ窓際の景色が見える場所に座れる。
この日はふたりで並んで座り、外の景色を眺めながらのランチだった。
同僚の林田美玲は私と優斗のことをよく知る人物である。
「特に山内くんはどこかふわっとしてるじゃん。紗那がしっかりしてるから甘えているのよ。ここは厳しく言わないと!」
美玲の言うことも確かに一理あるなと思った。
私は性格のせいか、何でも優斗のお世話をしてしまう。
つまり、同期だ。
彼とは配属先が違ったけれど、最初から意気投合し、友だちとして関係が始まった。
そうしていると、やがて恋人関係になり一緒に暮らすようになった。
23歳から付き合い始めて5年。
同棲して3年になる。
家賃を折半しているのに、家事と料理はなぜか私がやることになっている。
何度か優斗に分担しようと提案したが、最初こそ彼も渋々やっていたものの、だんだんやらなくなった。
で、今はもう優斗は完全に王さま状態である。
「それって紗那に問題があるんじゃない? やらせないから」
「うーん、だって私がやったほうが早いんだもん」
「それよ。男って女がしてあげるとそれが当たり前になって何もしなくなるのよ。私の元彼がそうだったもん。だから別れたの」
「そういうもん?」
昼休憩に別の部署にいる同僚とカフェスペースでお弁当を食べる。
運がよければ窓際の景色が見える場所に座れる。
この日はふたりで並んで座り、外の景色を眺めながらのランチだった。
同僚の林田美玲は私と優斗のことをよく知る人物である。
「特に山内くんはどこかふわっとしてるじゃん。紗那がしっかりしてるから甘えているのよ。ここは厳しく言わないと!」
美玲の言うことも確かに一理あるなと思った。
私は性格のせいか、何でも優斗のお世話をしてしまう。