新そよ風に乗って 〜慕情 vol.2〜
ニューヨークに比べたら半分の時間で、 ハワイに着いてしまう。
そんな短いフライト時間を思う存分堪能して、 早朝のハワイに到着した。
入国審査を受けて税関を出ると、 まだ朝晩少し肌寒く感じられていた新緑の季節に差し掛かっていた日本と違い、 もうそこは真夏の太陽が照りつけていた。
暑いけれど、 気持ちが良い暖かさに感じられた。 空港内のエアコンが、 効き過ぎていたからかもしれない。
泊まるホテルまで、 どうやって行くのかな? レンタカーかな? タクシーなのかな?
そんな想像をしながら高橋さんと並んで空港を出ると、 タクシー乗り場の前に出た。
やっぱり、 タクシーで行くのかな?
しかし、 私の予想に反してそのタクシー乗り場を通り過ぎて、 横断歩道の前で高橋さんが立ち止まった。
「渡るぞ」
「えっ? は、 はい」
急いで高橋さんの後に続いて横断歩道を渡り終えた所には、 バス乗り場があったので、 高橋さんに聞いてみた。
「バスで、 行くんですか?」
「ん? 疲れたか? もうちょっとだから、 頑張れ」
高橋さんはカートを押しながら、 そう言って笑っていた。
手ぶらの私は、 特に疲れてもいなかったというか、 きっと寝ていなかったけれど興奮していたので、 そう感じているのかもしれない。 興奮していて、 疲れなんて感じていなかった。
少し出口から離れたところまで来て、 高橋さんが停車している1台の車の横でカートを止めると、 それと同時にその車のドアが突然開いたので、 驚いて咄嗟に高橋さんの後ろに隠れた。
「アロハ~!」
えっ?
どこかで聞き覚えのある、 この声……。
そんな短いフライト時間を思う存分堪能して、 早朝のハワイに到着した。
入国審査を受けて税関を出ると、 まだ朝晩少し肌寒く感じられていた新緑の季節に差し掛かっていた日本と違い、 もうそこは真夏の太陽が照りつけていた。
暑いけれど、 気持ちが良い暖かさに感じられた。 空港内のエアコンが、 効き過ぎていたからかもしれない。
泊まるホテルまで、 どうやって行くのかな? レンタカーかな? タクシーなのかな?
そんな想像をしながら高橋さんと並んで空港を出ると、 タクシー乗り場の前に出た。
やっぱり、 タクシーで行くのかな?
しかし、 私の予想に反してそのタクシー乗り場を通り過ぎて、 横断歩道の前で高橋さんが立ち止まった。
「渡るぞ」
「えっ? は、 はい」
急いで高橋さんの後に続いて横断歩道を渡り終えた所には、 バス乗り場があったので、 高橋さんに聞いてみた。
「バスで、 行くんですか?」
「ん? 疲れたか? もうちょっとだから、 頑張れ」
高橋さんはカートを押しながら、 そう言って笑っていた。
手ぶらの私は、 特に疲れてもいなかったというか、 きっと寝ていなかったけれど興奮していたので、 そう感じているのかもしれない。 興奮していて、 疲れなんて感じていなかった。
少し出口から離れたところまで来て、 高橋さんが停車している1台の車の横でカートを止めると、 それと同時にその車のドアが突然開いたので、 驚いて咄嗟に高橋さんの後ろに隠れた。
「アロハ~!」
えっ?
どこかで聞き覚えのある、 この声……。